イルチブレインヨガ 修学院スタジオ の日記
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体が言うことを聞かない?~体力は生命だ
2017.12.09
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典:2017年12月7日ILCHI Message
私の机の前に1枚の写真が貼ってあります。105歳のサイクリスト、ロベール・マルシャンです。私
は今年1月に、ロベール・マルシャンというサイクリストが1時間で22.547キロを走破し、105歳
以上の世界記録を更新したというニュースと、人々の喝采を浴びて明るく笑っている写真が掲載
されたインターネット記事を見ました。
彼は1911年に北フランスで生まれ、消防士、大型トラックの運転手、伐採作業員、農作業員など
の仕事をしてきました。若い頃に自転車競技をやったことはありましたが、本格的に始めたのは
67歳のときでした。そして38年後に世界新記録を打ち立てたのです。2年かけて彼の体力を測
定した結果、彼の有酸素能力は実年齢の半分にもならない50歳であることが明らかになりまし
た。
このニュースは、私に大きな衝撃と深い印象を与えました。私は当時、120歳という寿命を自ら選
択し、120歳をテーマにした本を執筆していたところでした。そんな私にとってロベール・マルシャ
ンは、「年齢は数字に過ぎない」と身をもって示してくれる最高のモデルとなりました。机の前に
貼った彼の写真は、「年をとると体が弱くなる」という固定観念を破って体力をつけるという希望と
刺激をいつも私に与えてくれます。
「体力はすなわち生命」です。体力は、自分の生命力と比例するので、体力強化こそが生命力を
のばす最高の方法です。年をとればとるほど、運動以上の強壮剤はありません。運動は、健康や
寿命、エネルギーレベルの強化、感情コントロールに優れた方法です。50歳まであまり運動して
こなかった人でも、週3回、早足で30分歩くだけで身体年齢が10歳若返るというカナダの研究も
あります。老化とともにやってくるサルコペニア(加齢性筋肉減少症)の予防のためにも、年をとる
ほどに運動が必要です。運動する習慣は少しでも若いうちにつけておくのがいいのですが、年を
とってから始めても遅くはありません。